出会い

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ファーブ大陸物語の「Log_0013 ーロボット発見ー」「Log_0014 ー微かな起動ー」の1枚挿絵になります。

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自分の名前を思い出したリヴィーはさらに奥の部屋へ進むことにしました。
「やっぱりこの小屋は私と深い関係が・・・他にも何か思い出せるかも?」
奥の部屋は本や資料が散らかっており、誰かの個室のようでした。
その一角でリヴィーは下半身を破損しているロボットを見つけました。
胸には杭が刺さっておりとても動きそうな状態ではありません。
「これは・・・あぁ、あぁぁあぁ・・・」
壊れたロボットを見た瞬間、リヴィーはすぐに駆け寄りました。
「このロボット、私知ってる!でも・・・あぁ!なんで思い出せないの!」
そのロボットはとても大事な存在であることはわかったのですが、肝心な関係までは思い出せませんでした。
「それにしても・・・どうしてこんな・・・」
自分にとって大事な存在の彼が破損した姿を目にし、リヴィーは深い悲しみにつつまれ涙を流しました。

リヴィーはロボットを仰向けにさせ、ゆっくりと手を握りました。
涙は止まることなくどんどんあふれてきます。
リヴィーの目からあふれる涙は光り輝く粒となり、ロボットの手に何度もあたりました。
すると、奇跡がおきました。なんとロボットが起動し始めたのです。
リヴィーは何が起きたのかわからず混乱しましたが、希望を胸に声をかけました。
「い、生きてるの?ねぇ、返事をして!」
ロボットの目に微かな光が灯ると同時に、かすれた声が聞こえました。
「君は・・・リヴィー!どうして、そうか・・・あの子が・・・」
そう言うと目の光が消え、また動かなくなってしまいました。
「私のことを知ってるの? あの子って・・・ねぇ、ねぇ・・・!」
リヴィーは必死にロボットをゆすりましたが、もうピクリとも動きません。
しかし、完全に壊れているわけではなさそうです。
「まずはどうにかしてちゃんと起動させないと・・・」
涙をぬぐい、リヴィーは部屋に何か資料がないか探すことにしました。

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